ここ最近、ブログを書き始めてはやめる、ということを繰り返していました。
人間って、ひとつ言ってはいけないことがあると、
他のことにも口が重くなるんだな、ということを発見しました。
城彰二の引退。
私たちスタッフが正式にその決意を知らされたのは、
ほんの数週間前のことでした。
それからというもの、引退発表に向けた調整を進め、
必然的に至上命題となった、横浜FCの昇格を祈り、
通常業務をこなしつつも、完全にそこから気持ちが離れることはなく、
常に頭の中でなにかがグルグルと回っているような気がしていました。
11月23日、引退発表。
そして迎えた歓喜の瞬間、11月26日。
すべてが怒涛のごとく過ぎ去っていく中で、
城彰二のみならず、奥寺康彦への取材依頼ももちろん殺到し、
優勝の喜びをかみしめる暇もない私たちですが、
ふと城彰二はどうなんだろう、と思います。
残り1試合、選手として過ごすわずかな時間を、
何を考えて、どんなふうに過ごしているのか。
楽しく幸せな時間を持っていてくれたらいいな、と思いますし、
なんとなく、きっとそうだろうな、という気もしています。
夢に蹴りをつける。
今季、J1昇格への決意を込めてつけられた横浜FCのスローガン。
たくさんの人たちの、いろんな思い、願い、祈り。
夢の結実である、昇格と優勝。
横浜FCの初代キャプテンにして、フリューゲルスを知る男・渡邉一平。
鳥栖vs横浜FCの解説を担当していた一平は、
ロスタイムに入ってからの記憶がないと言います。
試合が終わり、実況の下田さんに促されて話し始めたとき、
一平の声が震えていたのは気のせいではなかったようです。
過去から続く長い夢の結実。
長らく横浜FCのスタジアムDJをつとめていた中村義昭。
J2昇格争いが佳境に差し掛かり、彼が任されたのは神戸の担当。
横浜FCが優勝を決めた瞬間は、神戸がまさかのドローに追いつかれた瞬間。
神戸から帰京したJUMBOに 『優勝しましたね!』 と声をかけると、
「うん、でも神戸がさ・・・」 とがっくり落ち込んだ返事が返ってきました。
やはり何試合も見続けていると情も湧いてしまいますよね。
そうは言っても
嬉しさは隠せませんが。
そしてその瞬間を迎えたときの私はといいますと、
かなりの混乱、というか、とまどいの中にいました。
なぜなら、たくさんの人に 『おめでとう!』 と声をかけて頂いたからです!
ボランチでマネージメントを手がける奥寺康彦が社長を勤め、
キャプテンは城彰二で、
関連会社のフリースタイルが運営を担当し、
渡邉一平は初代キャプテンだし、中村義昭はスタジアムDJを担当していた・・・、
つまりはボランチ=横浜FC、私=ボランチ社員、私=横浜FC。
おめでとう、と言われてある意味当然の立場にいる、ということに気づき、
正直、ちょっとびっくりしてしまいました。
朝日新聞には弊社社長が城よりも目立って載っており、
サッカーアースにはフリースタイル高木社長が何度も写りこみ、
そうやって身近な人の露出を見ても、なんだか遠いことのようで実感が湧きません。
横浜FCの優勝、というトピックスは、その事実以上に、
様々な意味を含んでいることだと思います。
こんな歴史を刻む瞬間に身をおけることは滅多にないこと。
なのに贅沢すぎてどう処理していいのやら持て余し気味なのです!!!
せっかくおめでとうと言ってくださったのに、
『いやもう本当に、、、すいません、、、』 などと何故か謝ってしまったりして、
声をかけてくださった方々もう本当にすいません!!!